2020年度入試を振り返る
大学入試改革が「待ったなし」と言いたいところですが、要所要所にて「待った」のかかる激震の時期を迎えています。
2020年度は、1つの時代を築いた「センター試験」の最後の年でした。来年からは、新しい入試として「大学入学共通テスト」がスタートし、入試制度としては、1つ、大きな転換点を迎えます(新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休校措置など、2021年入試がどうなるか、本当にわからなくなってきましたが・・・)。来年度の大学受験生としては、新制度への対応はもちろんのことながら、いよいよの1年を迎えるにあたって、どんな心構えが必要となるでしょうか。また、高校受験においても、制度上の大きな波はなくとも、入試問題の中身じたいは、より思考力・記述力を重視した問題が明らかに増えており、その対応も万全に行う必要があるでしょう。
しかし、私たちは、こう信じています。
きちんとした学力をきちんと身につけていくことこそ、合格の極意である、と。
そして、きちんとした学力とそれを身につけるプロセスの習得こそ、どんなものにも打ち勝つことのできる、究極の武器である、と。
学問に王道なし、とはいいますが、きちんとした学び方で、きちんとした分量と質を学んでいくこと。これは王道です。そして、我々西荻塾は、それを「正攻法」と呼びます。
西荻塾の授業・指導のあり方については、余すことなくお伝えしているつもりですが、
私たちは、新制度へ向けた対応への準備は無論のことながら、これまで西荻塾が行ってきた授業の核を、ぶれることなく指導を行って参りました。その結果が、西荻塾の2020年度の合格実績です。もちろん、涙をのんだ受験生もいます。全員が全員第1志望校に合格することなど、絵空事です。しかし、2020年度入試においては、「都立高入試、難関大学入試は厳しい時代を迎えている」というのであれば、極めて傑出した成績を塾全体としてあげることができた、たくさんの塾生を納得のいく形で、そして晴れやかな笑顔で送り出すことができた、と、我々は胸を張ってここに掲出したいと思います(第1志望合格率、国公立、都立高合格率が驚異的で、本年度は言葉にならないほど嬉しく、受験生・塾ともに満開の笑顔です)。
2020年度全入試合格実績(3月21日現在)
[大学受験] [ ]は人数
◆国公立 京都大(法)、一橋大(経済)、電気通信大(情報理工学域)、横浜国立大(理工・機械)、東京都立大(看護)、東京外語大[2](国際社会[スペイン語、東南アジア])、東京学芸大(初等音楽)
◆私立大 慶應[3]、上智[4]、明治[8]、東京理科[6]、立教[3]、法政[7]、中央[5]、麻布[3]、日体大、成城[2]、津田塾、芝浦工、成蹊[2]、昭和女子[3]、日本女子[2]、東京女子[2]、星薬科(薬・特別給費)、日本[4]、東洋[2]、明星、國學院、神奈川、東海、専修、白百合女子、東海、獨協、帝京科学
[高校受験]最終実績 [ ]は人数
◆都立 青山、新宿、武蔵野北、豊多摩、石神井、鷺宮[2]、総合芸術
◆私立 中大杉並、國學院、錦城[2]、日大二[2]、東京電機大附属
拓殖大学第一、文化学園大杉並、保善(特・普)、大成、杉並学院[2]
八王子、西武学園文理、日本工業大学駒場、駒場学園、藤村女子、新渡戸文化
【データ】
- 国立大志望者全9名中8名合格(前期・後期)→驚きました!よく頑張りました。
- 全受験者のうち、大学受験第1志望 合格者割合 19名/25名
- 全受験者のうち、都立高校合格率 9名中8名(88.8%)→都立は負けられない。
- 全受験者のうち、高校受験第1志望 合格者割合 14名/16名
これを執筆しながらも、感動で手が震えるほどのデータですが、何よりも、一生懸命頑張ってくれた塾生たちと一緒に戦ったスタッフの結果です。そして、ちょっとだけ、ここは言わせて欲しい・・・いい塾、できました。
今回の総括は、あれやこれやと厳しい文言を並べるよりは、素直に喜びを分かち合いたい、そういう形で締めようと思います。高校受験、大学受験、すべての受験生の健闘をたたえ、そして、「正攻法で学び、正攻法で勝ち取った君たちは、必ずこれから世界の未来を切りひらく素晴らしい人になる」と胸を張って送りだそうと思います。
2020年6月からは、小学生向けの算数教室もスタート予定です。すべての学年で、王道=正攻法の学びを、受験結果として結実させようとする皆さんに、ぜひ西荻塾の扉をたたいていただきたいと思います。いろんな生徒さんたちに出会える春を、心より楽しみにしています。
2020年3月21日 西荻塾代表 赤星