大学受験

大学受験部が目指す「数学の力」

西荻塾大学受験部が育てたい「数学の力」とそのメソッドについて

2024年度新課程から、数学受験の負担は増えると言われています。文理ともに、数学B「確率分布と統計的な推測」が必修となり、純粋に1分野増えることとなり、単純に見ると、負担増となります。2015年度以降(2023年度まで)の過程においても、履修すべき分野が増えており、10年前と比べれば2分野ほど増えたこととなります。また、共通テストに関して言えば、センター試験と比して明らかに難易度が増しており、例えば文系受験者の間からは、「数学はコスパもタイパ(注:コストパフォーマンスとタイムパフォーマンス)も悪いし、点が取れるかどうかも不確実で、選択すんの嫌じゃない?」という声が聞こえてきます。逆に、「平均点が低い試験だから、社会みたいな高得点勝負しなくていいし、実は有利なんじゃない?」という甘いささやき声も聞こえてきます。
(※理系の方は、言わずもがなの必修なので、コスパもタイパも甘いささやきもないわけですが。)

数学って、今も昔も、悩みのタネなんですよね。それは文系はもとより、理系においては合否を左右する意味でも。

以下では、その悩みのタネを育てて、合格という一輪の花を咲かせるために、西荻塾が育てている「数学の力」について考察してみたいと思います。執筆担当者は、西荻塾数学科の赤星(東大文系)+村田(東大理系)です。

計算は言葉である。

これは、誰の名言でもないようです(一応、Googleで検索してみたりもしましたが、似たようなものはあっても、「名言」ではなかったので、もしあったら教えてください)。ですが、大事なことなので、もう一度言います。

計算は言葉である。

これは、西荻塾の数学科のキーワードです。「計算が出来なければ数学は出来ない」わけですが、計算は言葉です。

A 献立は肉じゃがだから、肉とジャガイモとにんじんが必要である。
B 肉とジャガイモとにんじんで作れる献立は、肉じゃがだ。

A’ 2x+3=7を解くと、x=2である。
B’ a>2ならば、2a-3>1である。

Aは方程式を解くという作業であり、Bは代入するという作業である、数学の基本操作です。もし、「献立は肉じゃがだから、サバとサーモンが必要だ」とか「サバとサーモンで作れる献立は、肉じゃがだ」というのであれば耳を疑います。正確に運用しなければ、何も伝わらない。だからこそ、「ことば」を正確に運用するトレーニングを積む。数学において、もっとも一朝一夕ではどうにもならないのが計算力です。地道に誤魔化さず、丁寧に対話を繰り返すことです。

もちろん、ただ闇雲に馬鹿正直に計算すればいいというものではない。原理・原則に基づいたり、上手くやることで、素早く、正確に出来るようになる。「肉じゃがを作るのに、畑の土作り」をせよとは言っていない。まず、冷蔵庫を開けるか、スーパーに行くでしょう。実は、「めんどくさい」と思うその心に、計算の極意があると言っても過言ではありません。

西荻塾では、受講生の答案を具に拝見し、さらに、問答を通じて計算の重要性も縷々として説きます。東大や京大をはじめとした難関大学でも、いわゆる「計算問題」はかならず出題されています。複雑な式をきれいに整理整頓して、しっかりと計算する「計算問題」です。

一朝一夕ではどうにもならないが、身につけば受験はもとより一生ものの数字の力が身につく、計算力。その意味で、タイパもコスパも最強だと思うのですが、いかがでしょうか?(タイパとコスパ重視といいながら、実はサボりたい、楽をしたい人は論外ですよ。文系で社会もやった私(赤星)から言わすと、社会も知識は「沼」です。)

原理原則に基づく理解から

大学受験の数学には、積み重ねてきた定石があり、パターンがあり、そして、何より解答があります。そのすべてに、原理原則がまずあるわけです。

肉じゃがには、大体の作り方(定石)があり、レシピのバリエーション(パターン)がありますが、そもそも肉じゃがとは何か分かっていなければ、手も足も出ない料理となるでしょう。

数学も同じです。すべての分野に、原理原則がある。それ抜きにして、とりあえずぱぱっと解答だけ暗記すればよいというのは、今日、レストランで珍しい料理を食べた。夜に帰って作って食べよう、というくらい乱暴な接し方です。何をもって絶対値とよび、何をもって自然数といい、何をもってsin、cosという。高校数学のすべてには、原理原則があり、実は自然科学や社会現象、あなたが手に持つスマホにも適用されているくらい身近な存在だったりするわけです。数学の原理原則に丁寧に接してあげれば、実は上記の計算の助けにもなりうる。数学の原理原則をしっかりとお伝えします。西荻塾数学科スタッフは、数学を楽しんで、得意としてきた者たちです。面白くあってこそ勉強は続くものだという思いもあります。ある意味で、数学というメガネを介して、世の中を楽しく見る者たちでもあります。「数学は折り紙と音楽」(村田)「数学は料理である」(赤星)。時に思わず「へぇーーーーーーっ」といううんちくを加えて、君たちの原理原則への理解を深めます。是非、数学としっかりと向き合ってあげてください。

短い時間でいいから、こつこつと。

英単語や古文単語、化学の反応式や生物のホルモンや植物の系統、世界史や日本史の暗記。暗記は出来る限り短い時間で、たくさん反復することです。

そう、数学(算数)でも、かけ算の九九をそうやって覚えてきたじゃないですか。実は数学も同じです。短い時間でも構わない。小問数問でもいい。日々付き合ってあげることです。まとめてやるから辛い、面倒くさい。理解を後回しにしてしまったら、なおのこと辛い。実は数学も積み重ねです。

ポケモンをはじめとしたゲームも、スポーツも、あれだけ複雑なルールや知識が要る。だけど、真面目に付き合ってあげたら、結果が出る。楽しいかもしれない。数学は、科目の中でも結果が出やすい科目です。

西荻塾では、日々、こつこつと付き合っていくための数学の勉強の仕方を教えています。

最後に。

数学で点が出る自分を想像してみてください。あなたが本当に行きたい大学に、未来の夢に、ぐっと近づくのではないですか

計算と原理原則の支えがあれば、覚えることは多くない。コスパもタイパも結構いいんじゃないかと、思うわけです。数学が好きだからこそ、めっちゃ向き合って来た(村田)。数学がとて嫌いだった(中学時代)から、高校で心機一転、毎日付き合ってたら数学は友達になった(赤星)。
受験に勝てることを至上命題として、意気揚々と面白く伝えられる講師が、お待ちしています。

是非、西荻塾で、数学と向き合ってみませんか。

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