西荻塾中学部ブログ

中学受験組に負けない学力づくりとは?

中学受験組が培ってきたもの

西荻塾中学部には「公立小から公立中に進学した中学生」「小学部から内部進学した中高一貫生」「中学受験を経た中高一貫生」の3パターンの生徒が在籍しています(コースは分かれます)。

各生徒の中学受験での経験の質や量にもよりますが、一般的に「中学受験を経た中高一貫生」の、特に中学校1年生時点での学力と集中力、持続力は(受験の成否に関わらず)高い傾向にあります。

中学受験で得た知識や方法論等は、大学受験まで活きていることも多く、特に「大量の課題や暗記をこなしたことがある」「長時間勉強をしたことがある」といった学習の土台に関わる行為に顕著です。

同じ中高一貫校に在籍していても、小学部から内部進学する生徒さんからは、「中学受験組が入学してくるので心配です」といった相談をよく受けています。

中学受験組は国語力(情報処理能力)が高い!

川上が中学受験を経た中学生を担当するようになって、一番感心したのは彼女(彼)たちの情報処理能力の高さ」です。算数も理科も社会も基本的に日本語で書かれていますので、それらを素早く適切に処理できる「国語力(読解力)」と言い換えてもいいかもしれません。

ここには中学受験で大量の情報を読んで見聞きし、インプットし、アウトプットしてきた」経験が活きています。

詳細なデータがなく(見つかれば紹介いたします)、あくまで川上個人の感覚値になるのですが、地元の公立中に進学した中学生と、中学受験を突破した中学生を比較すると、情報の処理能力に1.5倍~2倍の差があるように感じます。

ここでいう「情報処理能力」とは、文字で書かれたテキストの処理に留まりません。自分の解答と比べながら板書に注目する力や、解説を聞く力においても、一層の優れた集中力と持続力を見せることも多いのです。「話が聞けない子」に比べて、講師が届けようとする有益なメッセージを大量に受け取ることができますので、非常に有利な資質を身につけていると思います。

学習能力は訓練で上がります!

もちろん中学受験組だって、最初から高い学習能力を持っていたわけではありません。

1か月、半年、1年と学習の負荷を経験しながら、学習の土台は培われていくものです。
さらっと書きましたが、「負荷」が必要です。「あんまりやる気が出ないな」「上手く進まずイライラするな」「今日は疲れたな」という日を何度も乗り越えて鍛えられていきます。

非中学受験組は、その「負荷の経験」に乏しいことが多いです(公立小学校の宿題等は「負荷」のレベルには入りません)。

西荻塾には「勉強は(大変だけど)当然するもの」と考えている、学習力高めの中学生が何人もいます。
その中には講師との対話や周りの影響を受けて、だんだんと勉強に意欲的になった生徒も含まれます。

中学生という同年代の影響が大きな時期だからこそ、「朱に交われば…」で交わってしまうのが早いと実感しています。
逆に言えば「勉強しないでもなんとかなる!」の環境が全てになってしまうと、中学生はなかなか勉強にポジティブにはなれないでしょう。

学習における集中力や持続力は、個々の性格や興味関心に起因するものとのみ捉えられがちですが、継続的な学習訓練により後天的に伸びていくものです。

「夏休みは毎日12時間勉強しました!」なんて高校3年生は、当塾でも決して珍しくはありませんが、みんなだんだんとできるようになったのです。

中学部ブログ一覧

-西荻塾中学部ブログ