西荻塾中学部ブログ

夏期講習(前半)と夏勉強会についてレポート

第1回夏勉強会(7月27日)を開催しました!

さすがに中3生は慣れたものです
宿題の進捗を確認しています
中1生も最後まで頑張れました!

川上は午前7時頃に出勤しましたが、既にうだるような暑さと日差し!エアコンをパワフルに設定して生徒さんの来室を待ちました。
一方で伊藤の方はキッチンで昼食のカレー作りに着手、途中でお玉がない(なぜ!?)ことに気づき西友にダッシュしていました。

午前8時半の開始予定でしたが、8時15分頃にはボチボチと集まり始め、8時40分頃には参加予定者のほぼ全員が集合し、学習がスタートできました。
事前に「勉強会は8時半集合ね!」「えー、10時過ぎにゆっくり来ようと思ったのに…」というやり取りをしておいてよかったです。

一番乗りは、予想外にも1年生でした。4月に入塾して3か月ですが、ずいぶん西荻塾中学部のカラー?に馴染んできたようで微笑ましかったです。特に表だってやり取りはなくとも、目に見えない塾生同士の絆(ゆるやかな精神的つながり)があるのが、当塾の雰囲気における良いところだと思っています。

長時間勉強をするということ

さすがに中2・中3生は通常から土曜日や試験前等で自習慣れしていることもあり、この機会に消化しておきたい学校の課題を予め決めておいて、その時の集中度合に応じて科目を切り替えたりしながら、上手に取り組むことができていました。

「10時間」という時間は長いようでいて、短いものです。
数学+英語半分とか、英語+国語の漢字ドリルなど、1冊以上終わらせきれれば御の字です。特に中高一貫校では、課題の量について学校間の差が大きく、生徒さんによっては通称「夏の友」教材一冊を終えるのも難しい様子でした(それでも目標を決めて達成できたので、気持ちよく帰れました)。

「みんなでやれば長時間勉強も辛くない!」というテーマを表には掲げてはいましたが、実はあれもこれもやれる程の時間ではない、ということを実感する良い機会になったのではないかと思います。

往々にして「やらされる勉強」だと時間が経つのが長く感じるものです。今回のように勉強のきっかけはともかく、「自ら決めて自らやる勉強」の姿勢になれた生徒さんは、やりたいことがたくさんあって、一日が短く感じたことでしょう。

現にその日は勉強会終了の19時半を越え、アディショナルタイムの21時近くまでいた生徒さんもチラホラいました。

今日もまた西荻塾の駅前校舎の自習室に通い詰める大学受験生たちを引き合いに出すと、「志望校の過去問演習を1年分(一科目60分〜150分を3〜4科目)やって間違い直しをしていたら、それで1日が終わってしまった。さて残り期間は…」なんて時が経つ早さへの実感をよく口にしています。

すなわち、10〜12時間勉強することは、何か特別に「やってやったぞ」とばかりに格好つけてやる行為であるというより、正面からきちんと勉強しようとすると結果的にそれだけ必要になる時間なのです。

もちろん我々大人の労働時間も8時間+休憩1時間が基準となっています。ご家庭におかれましてはご自宅に帰ってこられた生徒さんをしっかり労っていただければ幸いです。

無事お玉をゲットした伊藤と西荻塾卒の学生講師陣が準備してくれた合宿専用カレーもなかなか好評で、男子は三杯目のおかわりをしていました。

なお「これも美味しかったけど、うちのお母さんのカレーの方が美味しい」というやや辛口なご意見もたまわり、伊藤の心に火をつけていました。次回に乞うご期待ください。

※次回の夏勉強会は8月17日(土)8:30~19:30(延長21:00まで)を予定しています。

夏期講習(前半)の振り返り

まだ夏期講習の前半戦終了まで数日ありますが、8月12日(月)〜のお盆ウィークは塾全体がお休み期間となります。校舎は開いておりますので、振替授業や補講、自習対応などを随時行う予定とし、現在各生徒さんごとに調整させていただいております。
ご家庭や学校の行事等で上記の勉強会に参加できなかった生徒さんについても、合間を見つけて課題等を進められるよう、お声掛けしていく予定です。

以前のブログにも書きましたが、夏休み期間はできるだけ「溜め」をつくりたい期間です。弱点はしっかりと補強し、学習内容の先取りもして秋以降の勉強がスムーズにいくようにしたいものです。

「夏にこの辺まで進めておきたい」とか「弱点になりやすい単元だから量をやらせたい」とか、様々な野望を胸に生徒さんの学習成果を少しでもあげるべく、西荻塾全体で今夏も奮闘しています。

しかし一方で、そんな風に皆さんの貴重な夏休みを思いっきり消費して勉強させたくなるのは、正直なところ「勉強」という一面でしか生徒さんの顔を知らない、我々塾屋さんのエゴに過ぎないのかもしれないと、夏が来るたびにふと感じることがあります(たとえその子が受験生であっても一応は)。

川上としては、習い事、部活、旅行、友人との遊び等を問わず、「勉強以外のこと」で充実した夏を過ごすことを否定する考え方は全くありません。ヨーロッパのように一ヶ月くらいバカンスを取ることが普通な文化もあるわけですし、それはそれで素敵でしょう?

いえ、楽しく充実させることなんて考えずに、だらだらと無為徒食に日々を過ごすことだって「次なる労働に備え、充実した休息期間を送らねばならない」という近代合理主義精神が生み出した強迫観念へのアンチテーゼといえるかもしれません。人間が取り戻すべき「真の自由」「真の遊び」とは何か?(という現代文を高3生と解きました…笑)

そのようなヒューマニスティックな観点(!)から、たとえお休みの理由が私事であったとしても、当塾では積極的に振替対応にも応じさせていただいております(あまりに日程がタイトな場合は、全部ができかねる場合もありますのでご理解ください)。

もちろんお休みなく来塾いただいている生徒さんに関しては、けっこう順調に進めることができていますので、これまたありがたい限りです。例えば数学では学校より数単元先をリードし、定着具合を慎重に測る必要はありますが、川上が想定する学年末の到達目標を、もっと先の方に修正できそうな生徒さんも出てきました。

結局のところ将来の高校・大学受験を主眼においた勉強は塗り絵ですから、早いスタートを切ってしっかり時間も使って、順次スキルを高めながらコツコツと塗り続けた生徒さんの描く絵の完成度が高いのは、勉強に限らず当たり前といえば当たり前です。

そんなこんなで、10代の皆さんの夏に勉強ばかりをさせたいような、勉強ばかりもさせたくないような、そんな少しだけモヤモヤする気持ちも抱えつつ、それでも、いつもよりたくさんの人が集まって賑やかな校舎にいると、元気と勇気がわいてきます(午前10時から午後10時まで、ずーっと生徒、職員、保護者のどなたかと喋り続けている気がしますが…)。

我々西荻塾は、皆さんの夏をちょっぴり良くするためのお手伝いが、できていますでしょうか?

夏期講習、本当にお疲れ様です。生徒さん、保護者の方、講師の皆さんにリスペクトです。

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